現在、SpotifyやYouTube Musicといったストリーミングサービスの普及によって、かつてリアルタイムで「たま」を体験していない10代・20代の若者たちの間で彼らの音楽が再評価されている。
打ち込みサウンドや高速化する現代ポップスに慣れた耳に、たまが奏でる生楽器のダイナミクス、緻密に練り上げられた変拍子、そして童謡とプログレッシブロックが融合したかのような構成は、驚くほど新鮮でアバンギャルドなものとして響いているのだ。日本の音楽業界全体を見渡しても、4人全員が作詞・作曲・ボーカルを担当し、ここまで完成されたアンサンブルを鳴らしたグループは類を見ない。
「懐かしの平成レトロ」という枠を軽々と飛び越え、純粋な音楽作品として国境や世代を超えて聴き継がれている事実は、彼らの芸術性の高さを何よりも雄弁に物語っている。