10年もの長期にわたり共演がなかったことから、ネット上では「楽屋が別々で口も利かない」「柴田が山崎に嫉妬している」「山崎が柴田を完全に切り捨てた」といった陰湿な不仲説が定説のように語られていました。しかし、これらはメディアのセンセーショナリズムと世間の邪推が生み出した完全な誤解でした。
関係者の証言によれば、活動休止期間中も2人の私的なコミュニケーションは完全に途絶えていたわけではありません。2015年に山崎が一般女性と結婚した際、山崎は婚姻届を提出する直前に柴田へ直接電話をかけ、「柴田さん、結婚することになりました」と真っ先に報告を入れています。柴田もまた、バラエティ番組で山崎の話題を振られた際には一切嫌な顔をせず、「あいつの面白さは別格」「俺が追いつかなきゃいけない」と、常にリスペクトの言葉を口にし続けていました。
世間が「不仲」だと誤認した最大の要因は、彼らが安易な妥協による共演を行わなかったことにあります。多くのタレントであれば、話題作りのために中途半端なタイミングでバラエティ特番の再会企画などに乗っかるところを、彼らは頑として拒絶しました。「生半可な状態で並んでも、かつてのアンタッチャブルの漫才クオリティを超えられない」。その妥協なき職人気質が、外からは「頑なな共演拒否=不仲」と映ってしまったのです。誤解を恐れず時間をかけ、お互いが納得する最高のタイミングを待ったことこそが、復活後の爆発的な成功を支える基盤となりました。