夜の顔から朝の顔へ。朝の情報番組『あさイチ』のキャスターに就任した際、周囲の期待とともにプレッシャーは計り知れないものがあった。前任者たちが築き上げた番組のカラーをどう受け継ぎ、どう自分たちらしさを出すか。その答えを出したのは、共演する博多華丸・大吉との自然体な関係性だった。
連続テレビ小説の直後に始まるいわゆる「朝ドラ受け」で見せる、胸に迫る涙や言葉を失うほどの共感。計算された演出では決して生まれないあの瞬間は、3人の間に流れる本物の信頼関係があるからこそ成立している。博多華丸・大吉の軽妙な掛け合いに絶妙なタイミングで相槌を打ち、時に視聴者と同じ目線で驚き、時に報道出身者らしい鋭い視点で専門家に疑問を投げかける。予定調和を嫌うライブ感あふれるスタジオで、鈴木奈穂子は番組全体のアンカーとして見事な舵取りを見せている。