アース線(接地線)が届かない場合、まず確認すべきは「作業に国家資格が必要かどうか」という法的区分である。電気設備技術基準および電気工事士法において、壁の内側にある配線の改修や、壁面コンセント自体にアース端子を増設・交換する工事は、第二種電気工事士以上の資格が義務付けられている。
一方で、家電製品から出ている既存のアース線に対してコードを継ぎ足して延長する作業や、アース端子付き延長コードをコンセントに差し込む行為は、器具のコード延長とみなされるため無資格の一般ユーザーでもDIYで行うことが法的に認められている。
アース線の主目的は、万が一の漏電時に電気を大地へ逃がし、人体を致命的な感電事故から守ることにある。特に湿気の多い場所や水回りでは皮膚の電気抵抗が激減するため、適正なアース線接続による感電対策を怠ると重大事故に直結する。資格不要のDIY作業であっても、確実な導通と絶縁処理が絶対条件となる。