活動休止後、坂口憲二が選んだのは「身体に負担をかけすぎず、手に職をつけて自分の足で生きていく」という道でした。そこで出会ったのがコーヒー焙煎の世界です。プライベートで親交の深かったバリスタや焙煎の第一人者に弟子入りし、豆の選定から焙煎技術、ブレンドの構築までを一から叩き込みました。
2018年夏、自身のオリジナルコーヒーブランド「The Rising Sun Coffee(ザ・ライジング・サン・コーヒー)」を立ち上げます。ブランド名には「陽はまた昇る」という意味が込められており、絶望の淵から立ち上がった彼自身の生き様そのものが反映されています。千葉県の大網白里や東京の直営店、さらにはオンラインショップを展開し、現在では芸能人の副業という枠を完全に超え、本格派ロースタリーとして業界内でも高い評価を獲得しています。
「朝起きてコーヒーを焙煎し、海を眺め、家族と過ごす」という規則正しくストレスの少ない生活環境が、自律神経を整え、難病の症状安定に大きく寄与したことは間違いありません。