M!LKというグループの歴史を振り返ると、板垣瑞生の卒業はグループが「メジャー感あふれる国民的グループ」へとスケールアップを図る過渡期に起きた構造的な必然でもありました。2014年の結成から現在に至るまで、M!LKは複数回の体制変更を経験しています。
特に特筆すべきは、板垣瑞生と宮世琉弥の同時卒業です。宮世もまた、加入直後から圧倒的なヴィジュアルと演技力でドラマ関係者の注目を集めており、奇しくも2人の「俳優としての急成長」がグループの活動ペースと乖離し始めるタイミングが一致していました。グループとして全国ホールツアーやアリーナ公演を目指す音楽活動のコミットメントと、役作りに長期間没頭する必要がある映像作品のスケジュール調整は、マネジメント側にとっても極めて重い課題となっていたのです。
この同時卒業によって、M!LKは残された5人で強固な結束を結び、2021年のメジャーデビュー、そしてアリーナクラスへのステップアップを果たしました。一方の板垣も、足かせのない状態で連続ドラマや映画へと邁進することとなり、双方がそれぞれの道で看板を高め合うという選択でした。