そもそも、電子メールの原点には、かつてタイプライター時代に使われていた複写紙「カーボンペーパー」の概念が存在する。ARPANETの時代、レイ・トムリンソン (Ray Tomlinson) らパイオニアたちの手によって電子文書の送受信メカニズムが形作られて以来、受取人に複写を送る手法としてCCという名称が定着した。
その後、ネットワークの広がりとともに、IETF (Internet Engineering Task Force) がインターネット規格としてRFC 5322 (Internet Message Format Project) などを策定し、ヘッダー情報の構造や表示ルールを厳格に標準化した。1990年代半ば、サンドラ・ブロック主演の映画『ザ・インターネット』(The Net) が描いたように、ネットワーク社会の到来とともにセキュリティと匿名性の保持は急速に社会問題化していったのである。