北朝鮮の公式な国名は、漢字表記で「朝鮮民主主義人民共和国」(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)です。ハングルでは「조선민주주의인민공 republic / 조선민주주의인민공화국」と表記されます。北朝鮮の首都である平壌(ピョンヤン)に最高指導機関を置き、1948年の建国時からこの名称が一貫して使用されています。
この長い国名には、国家の成り立ちとイデオロギーを象徴する4つの概念が組み合わされています。
・朝鮮:古くからの半島全体の歴史的地域名「朝鮮」を継承した名称。
・民主主義:社会主義体制下における「人民民主主義」を指す政治理念。
・人民:支配階級ではなく一般労働者や農民が主権を持つとする社会主義的な主権概念。
・共和国:君主を置かず、国民(人民)を代表する機関が統治を行う政体。
西側諸国が定義する自由民主主義とは異なり、マルクス・レーニン主義および独自の主体(チュチェ)思想に基づいた「プロレタリア独裁による民主主義」を意味している点に、この国名特有の政治的背景が存在します。