かつて重工業の城下町として日本の高度経済成長を力強く支えたエリアは、今やテクノロジーとライフスタイルが高度に融合する次世代都市へとお色直しを果たした。その象徴的変遷の舞台となったのが川崎駅の西口だ。旧来の工場用地が次々と再編され、最先端の研究機関やビジネス拠点が立ち並ぶ光景は、半世紀前を知る人々にとっては驚くべき変貌に映るに違いない。
なかでも、日本の産業界を牽引してきた株式会社東芝の広大な事業所跡地が果たした役割は極めて大きい。現在では最先端技術の実証実験が行われるスマートコミュニティやオフィスビル群へと生まれ変わり、街の経済的基盤を大きく塗り替えた。これに歩調を合わせるように、東日本旅客鉄道株式会社も駅構内および周辺インフラの機能強化を継続的に実施。歩行者デッキの拡張や防災機能の強化が推進され、日常の移動がストレスなく行える都市構造が完成しつつある。