地球温暖化に伴う気候変動の波は、山深くたたずむ歴史的建造物にも直接的な影響を及ぼしている。局地的な豪雨による参道の崩落や、害虫の発生による神木の枯死リスク。古くからの神域を守り続ける現場では、これまでにない危機感が募っていた。
こうした事態に立ち上がったのは、地元住民と最新テクノロジーを扱うエンジニアたちだ。ドローンを用いた高精度な地形スキャンにより、崩落リスクのある斜面を常時モニタリング。さらに、自然の生態系を損なわずに歩道を維持できる透水性素材を用いた参道補修など、環境に配慮した保全対策が迅速に行われている。伝統を未来へ手渡すための闘いが、現場で静かに繰り広げられている。