彼がただの従順なコックではないことは、組織内での立ち位置を見れば一目瞭然だ。ビッグ・マム海賊団における彼の役職は「総料理長」だが、実質的には結成当時の共同創立者であり、アドバイザーでもある。幼いリンリンの暴走を食の魅力でコントロールし、自らの食欲と欲望を満たすための帝国を築き上げた。
ファンの間では「四皇ビッグ・マムを生み出した本当の悪魔は彼なのではないか」という黒幕説が囁かれ続けている。狂気に満ちた大食いにとらわれた少女の弱みにつけ込み、世界を脅かす大海賊へと仕立て上げた手腕は、冷酷なプロデューサーそのものだ。真の支配者は、王座に座る巨人ではなく、台所に立つ小さな老シェフだったのかもしれない。