ネット上の情報や一般的なイメージにおいて、ブリトーに関してよくある誤解を2点正しておきます。
誤解1:「ブリトーはメキシコの伝統的な主食である」
前述の通り、メキシコ全土における国民的主食はあくまで「とうもろこしのタコス」です。メキシコ中央部や南部では、伝統的に小麦粉のブリトーはほとんど日常食として食べられてきませんでした。ブリトーが主食級の扱いを受けているのはアメリカ国境に近い北部地域、および米国内のテキサスやカリフォルニアです。
誤解2:「とうもろこし生地で作ったブリトーもある」
「コーントルティーヤで巻いたブリトー」という表現を見かけることがありますが、定義上これは誤りです。コーントルティーヤに具材を巻いてソースをかけ、オーブンで焼き上げた料理は「エンチラーダ(Enchilada)」と呼ばれます。コーントルティーヤはグルテンがないため冷えると割れやすく、筒状に閉じるブリトーの構造を維持できないため、ブリトーの定義には「フラワートルティーヤ(小麦粉生地)」の使用が必須条件となります。