ブロードウェイを魅了した米倉涼子、圧巻のダンス表現と壮絶舞台裏の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

彼女の名を世界の舞台芸術史に刻んだのが、ブロードウェイの金字塔であるミュージカル『CHICAGO』への主演だ。主人公ロキシー・ハート役に抜擢された彼女は、本場ニューヨークの観客や厳しい劇評家たちをその圧倒的なパフォーマンスで唸らせた。作品を象徴するのは、巨匠ボブ・フォッシーの遺産である独特かつ繊細なフォッシースタイルと、滑らかで官能的な社交ダンスの要素が組み合わさった振付だ。

腰の微妙なひねりや指先の角度、視線の配り方に至るまで極限の精度が求められるこの舞台で、彼女は社交ダンスの基本であるパートナーとの重力の掛け合いや、シャープなステップワークを完璧にマスター。現地での稽古は過酷を極め、連日のハードトレーニングで全身にあざを作りながらも、英語のセリフと激しいダンスを同時に完璧にこなす驚異的な執念を見せた。日本人女優が単身でブロードウェイの第一線に立ち、スタンディングオベーションを浴び続けたという偉業は、世界のエンターテインメント業界における金字塔として輝きを放っている。