日本の女子フィットネス界を語る上で、長年にわたり国内の頂点に君臨してきた澤田めぐみの存在は外せない。彼女が体現する圧倒的なバルクと彫刻のようなセパレーションは、まさに日本ボディビル界の職人芸と呼ぶにふさわしい。妥協のないヘビートレーニングによって培われたその肉体は、女子フィジークという競技カテゴリーの芸術的価値を世に知らしめた。
一方で、ビキニフィットネスの絶対女王としてメディアを席巻し続ける安井友梨の存在は、筋トレを一般層へ爆発的に普及させる起爆剤となった。カテゴリーこそ異なるものの、両者が放つストイックな生き様は互いに共鳴し合っている。女性が重いバーベルを持ち上げる姿を「特殊なもの」から「憧れの対象」へと昇華させた功績は、日本のフィットネス文化において極めて大きい。