ハイエースの乗り心地を劇的改善!突き上げを解消するカスタム決定版にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ハイエースの足回りに関する不快感を解消するには、なぜ乗用ミニバン(アルファードやノアなど)と違ってこれほど激しく跳ねるのか、そのメカニズムを理解する必要があります。ハイエース200系の乗り心地に対する評判を調べると、多くのユーザーが「段差での強烈な衝撃」と「横風やカーブでのロールの大きさ」を挙げています。この現象には、明確な2つの構造的理由が存在します。

第一の理由は、最大1,000kg(1トン)前後の貨物を積載することを想定したサスペンション設計にあります。リアサスペンションには、金属板を重ね合わせた「リーフスプリング(板バネ)」が採用されています。重い荷物を積んだ状態で走行安定性を保つため、バネレート(硬さ)が非常に高く設定されており、荷物をほとんど積んでいない空車時や乗用目的の乗車人数では、バネがほとんどたわみません。その結果、路面からの衝撃をバネが吸収しきれず、ダイレクトにキャビンへと突き上げとして伝わってしまうのです。

第二の理由は、サスペンションの可動域(ストローク量)の狭さとバンプストッパーへの衝突です。フロントにはトーションバー(ねじり棒バネ)、リアにはリーフスプリングが配置されていますが、フレームと足回りの間には衝撃吸収用の純正ゴム製バンプラバーが設置されています。車高を下げたり(ローダウン)、大きな段差を越えたりした際、サスペンションが縮みきってバンプストッパーに硬く衝突する「バンプタッチ」が発生します。これが後頭部や腰にダイレクトに響く「ガツン」という強烈な突き上げの正体です。