八代亜紀さんと元夫である増田登氏の出会いは、昭和の歌謡界全盛期にまで遡ります。増田登の経歴と年齢を振り返ると、彼は八代さんより5歳年下の1955年生まれ。かつてはセンチュリーレコード等に所属したプロの演歌歌手として活動していました。しかし、歌手としての道を志半ばで断念した後は、圧倒的な歌唱力でスターダムを駆け上がっていた八代さんの才能に惚れ込み、裏方である付き人兼マネージャーへと転身します。
現場を細やかにサポートし、八代さんの信頼を勝ち得た増田氏は、やがて彼女の個人事務所である株式会社ミリオン企画の代表取締役社長に就任。ビジネスパートナーとして絶大な権限を握るようになりました。そして出会いから長い歳月を経た1994年、八代さんが43歳、増田氏が38歳のときに電撃結婚を発表。当時の芸能ニュースでは「マネージャーから伴侶へと登りつめた誠実なパートナー」として大きく祝福されました。
二人の間に子供はいませんでしたが、八代さんはメディアの前で夫を立て、増田氏もまた妻の絵画制作やジャズ公演といった新たな挑戦を全面的にプロデュースするなど、誰もが認める円満な関係を築いているかに見えました。銀婚式(結婚25周年)を無事に通過した二人を突如として襲ったのが、2021年1月の熟年離婚です。70歳という節目を迎えた八代さんが下した決断は、関係者のみならず日本中に大きな衝撃を与えました。