すべての引き金となったのは、二人の子供が通っていた名門私立小学校の保護者コミュニティで生じた軋轢だった。世間で言う「ママ友」同士の人間関係の摩擦が過熱し、事態は個人的な感情の対立を超えて陰湿な方向へとエスカレートしていく。長嶋一茂の自宅外壁に吹き付けられた「バカ息子」というあまりにもショッキングな文字。その実行を指示したとされる人物が江角のマネージャー(当時)であったことが報じられると、社会全体に激震が走った。
当時の事情を知る芸能関係者は振り返る。「単なる保護者同士の意見の食い違いではありませんでした。有名人であることの過剰なプレッシャーと、特有の閉鎖的な環境が複雑に絡み合い、一度壊れた信頼関係は修復不可能なレベルにまで達していたのです」。連日ワイドショーや週刊誌がこの問題を大々的に報じ、二人の動向に全世間の注目が集まった。