創志学園のアイデンティティを正確に把握するためには、その創志学園の設立母体と歩んできた歴史を紐解く必要があります。創志学園グループの原点は、1966年に現理事長である大橋博(おおはし ひろし)氏が兵庫県神戸市で創業した小さな学習塾「神戸セミナー」に遡ります。
大橋理事長は、偏差値偏重の詰め込み型教育に疑問を抱き、「人は誰でも素晴らしい素質を持っている。その可能性を信じ、引き出すことこそが教育の本質である」という信念のもと、幼児教育から予備校教育、専門教育へと事業を拡大させました。そして1987年に学校法人創志学園を設立。以降、従来の学校教育の枠組みに収まらない革新的な教育モデルを次々と打ち出していきます。
学園の象徴的な教育理念となっているのが、北海道開拓の父として知られるウィリアム・S・クラーク博士の言葉「Boys, be ambitious!(少年よ、大志を抱け)」を現代に再解釈した「挑戦と創造」「大志教育」です。1992年に開校したクラーク記念国際高等学校では、クラーク博士の直系遺族から正式な許諾を得てその名を冠し、冒険家の三浦雄一郎氏を初代校長に招聘しました。通信制高校の枠を超えた多彩なコース設定と個別指導型サポートは、不登校経験者や特定の分野で夢を追う生徒たちに新たな居場所を提供し、現在では日本最大級の広域通信制高校へと成長しています。
このように、創志学園のルーツは「民間の学習塾から叩き上げで築かれた教育グループ」であり、特定の宗教団体からの資金援助や布教目的によって設立された組織ではありません。