創価学会と映像メディアの歴史を語る上で外せないのが、1970年代に東宝が配給した映画『人間革命』とその続編だ。学会員を総動員した大々的な劇場動員によって当時の興行記録を塗り替え、芸術部所属の有名俳優が多数出演したことで社会現象となった。映画館という物理的空間に人々を集め、スクリーンの迫力で組織のアイデンティティを誇示する戦略だった。
しかし、メディア環境は劇的に変わった。現在はNetflixなどのグローバル配信プラットフォームが映像視聴の主流となり、個々人がスマートフォンでYouTubeやSNSを消費する時代だ。巨大なマス動員による映画興行という手法は影を潜め、各タレントが個人チャンネルやショート動画で自然体のライフスタイルを発信する中で、価値観や人間性を間接的に伝える分散型アプローチへとシフトしている。