村上虹郎のパーソナリティを語る上で欠かせないのが、類稀な表現者である両親の別離と、多様性にあふれた家族環境です。父・村上淳と母・UAは1996年に結婚し、翌1997年に長男である虹郎が誕生しました。当時のカルチャーシーンを象徴するビッグカップルとして大きな話題を呼びましたが、結婚から約10年が経過した2006年に離婚が成立しています。
ふたりが選んだ離婚の真相について、当時の報道や関係者の証言では「憎しみ合っての破局ではなく、お互いが強烈な表現者であり続けるための発展的解消」であったと伝えられています。映画と音楽というそれぞれのフィールドで妥協を許さない作家性を持つがゆえに、生活の細部で生じる価値観のズレを互いに尊重した結果の決断でした。離婚後もふたりの間に遺恨はなく、虹郎の教育や将来に関しては常に連絡を取り合い、深いリスペクトで結ばれ続けています。
その後、母・UAは2008年に元カメラマンでマルチクリエイターの男性と再婚。カナダの広大な自然の中に拠点を移し、虹郎の下に3人の異父兄弟(妹1人、弟2人)が誕生しました。虹郎自身も思春期の一時期をカナダで過ごしており、年の離れた弟や妹たちを非常に可愛がっていることをインタビューで公言しています。離婚という枠組みに縛られず、血縁を超えた豊かな愛情に育まれた背景が、村上虹郎の持つオープンマインドで包容力のある人間性の礎となっています。