単なる苦学生で終わらないのが大島氏の真骨頂でした。どんなに生活が苦しくとも「自分の人生を絶対に諦めない」という強い信念のもと、彼女が見据えたのはキー局のアナウンサーという狭き門でした。
アナウンススクールの受講費用すら自らのアルバイト代から捻出。睡眠時間を削って原稿読みの鍛錬を重ね、2007年、競争倍率1,000倍とも言われる超難関を突破してフジテレビにアナウンサーとして入社を果たします。同期には生野陽子アナや中村光宏アナなどスター候補が揃う中、大島氏は持ち前の度胸と安定したアナウンス力で頭角を現しました。
『ニュースJAPAN』のメインキャスターなど、硬派な報道番組の最前線に抜擢され、夜の報道の顔として高い評価を確立。かつて夜逃げを経験した少女が、自力で掴み取った栄冠でした。
順風満帆に見えたキャリアに転機が訪れたのは2016年。元フィギュアスケート日本代表の小塚崇彦氏との結婚でした。翌2017年には第1子となる長女を出産。夫の活動拠点であった名古屋へ生活拠点を移し、家庭と育児に専念するため、惜しまれつつも2017年末をもってフジテレビを退職しました。会社や仕事に不満があったからではなく、家族の形を最優先にした決断だったのです。