両国国技館の土俵上で行われる表彰式では、重厚な歴史を持つ数々の優勝杯が授与される。その頂点に君臨するのが、大正時代から受け継がれる「天皇賜杯」だ。重さ約29キログラムの純銀製トロフィーを誇らしげに掲げる姿は、力士にとって生涯の誇りとなる。
続いて授与される「内閣総理大臣杯」は重量約40キログラムを超え、プレゼンターが一人で持ち上げられず力士が手を添えて受け取るシーンもおなじみだ。さらに国際色豊かな表彰が続く。ひときわ異彩を放つのが「アラブ首長国連邦友好杯」だ。特大のアラビアン・ポット(コーヒーポット型トロフィー)とともに、副賞として贈られるのは大量のデーツ(ナツメヤシの実)。国境を越えた友好の証が、伝統の土俵に独特のエキゾチシズムをもたらしている。