民放各局とNHKが威信をかけて送り出すラインナップは、まさに百花繚乱の様相を呈している。なかでもTBSの看板枠である日曜劇場は、重厚な人間ドラマと予測不能なサスペンスを融合させ、毎シーズン独自の存在感を放ち続けている。骨太なプロットと豪華キャストの競演は、視聴者を日曜夜のテレビ前に釘付けにする引力を持つ。
対するNHKも負けてはいない。大河ドラマ『豊臣兄弟』は、戦国乱世を駆け抜けた兄弟の絆と野望をダイナミックに描き出し、放送開始前から歴史ファンやドラマ愛好家の間で大きな議論を呼んでいる。天下人・秀吉とその弟・秀長。歴史の表舞台と裏舞台のコントラストを鮮烈に浮き彫りにする演出は、王道時代劇の新たな地平を切り拓く気配に満ちている。
質の高いテレビドラマが次々と投下される現在の状況は、目の肥えたオーディエンスにとって至福の時代と言えるだろう。王道か、革新か。作り手たちのプライドが激突する現場から、新たな名作が生まれようとしている。