ネット上には「短毛猫ならアレルギーが出ない」「放っておいても問題なく育つ」といった根拠の乏しい言説が散見されますが、これらは直ちに是正されるべき誤解です。
第一に、「抜け毛が短いからアレルギー反応が出にくい」という言説に医学的根拠はありません。前述の通りアレルゲンは唾液由来であるため、毛の長短に関わらずグルーミングを行うすべての猫でアレルゲンは生成されます。
第二に、「短毛猫はどの種類も同じような性格で飼いやすい」という思い込みも危険です。たとえば同じ短毛種でも、穏やかでひとりの時間を好むブリティッシュショートヘアと、運動量が極めて多く飼い主とのインタラクティブな遊びを常に求めるアビシニアンやベンガルでは、必要な飼育環境や接し方が根本から異なります。外見の毛の長さだけで判断せず、猫種固有の気質と家庭環境の一致を見極めなければなりません。