かつてジュニア世代の試合といえば、圧倒的な身体能力を持つエース一人の個人技で決着がつくケースも少なくなかった。しかし2026年のピッチで繰り広げられたのは、まったく別の競技と言っていいほど高度なチーム戦術の応酬だ。
フェイント一つをとっても、単に相手を抜き去るためではなく、相手の守備ラインの視線を外して裏のスペースへ味方を走らせる「前振り」として機能している。ローテーション(ピヴォ当てからのサポートやアラの切り替え)を12歳の少年少女がごく自然にこなし、ハイプレスに対するビルドアップの解法をピッチ上で即座に選択する姿には、会場のベテラン記者からも感嘆の声が漏れた。