乾燥を終えた菊芋チップを、芳醇なお茶へと昇華させるのが「焙煎(ロースト)」のプロセスです。この工程によって菊芋特有の土臭さが消え、香ばしい焙じ香とキャラメルのような自然な甘みが生まれます。
失敗しないフライパンでの焙煎方法の手順は以下の通りです:
- 油を引かずに予熱:テフロン加工や鉄のフライパンを弱火で温めます。油は一切使用しません。
- 弱火でじっくり乾煎り:乾燥した菊芋を入れ、木べらや菜箸で絶えず動かしながら炒めます。火加減は終始弱火から極弱火をキープします。
- 色と香りの変化を見極める:約10〜15分ほど炒り続けると、パチパチという微かな音とともに香ばしい香りが立ち上り、薄いキツネ色から深い黄金色へと変化します。
- 粗熱を取る:好みの煎り具合になったらすぐに平皿やバットに広げて冷まします。フライパンに置いたままだと余熱で焦げて苦味が出るため注意してください。
菊芋農家の実践手記でも語られている通り、焙煎の浅いものは菊芋本来の甘みが際立ち、しっかり深煎りにすると麦茶やほうじ茶に近いビターで奥深い香ばしさが楽しめます。数回に分けて焙煎時間を変え、自分好みのベストな煎り具合を見つけるのも自家製ならではの醍醐味です。