ジャーナリストの池上彰氏は、地域メディアが保持する独自の足腰の強さについて、かねてよりその決定的な重要性を指摘してきた。全国紙や大手ネットメディアには真似のできない「地域に足をつけて泥をはねあげる泥臭い取材」こそが、健全な民主主義と地域社会を支える不可欠な原動力になるからだ。
一方で、国内最大級の報道ネットワークである共同通信社との連携強化と、独自取材コンテンツの差別化というバランス調整も極めて重要な課題となる。国内外の大型速報ニュースを効率的に活用しつつ、自社にしか書けないローカルな深層報道へ有限なリソースをいかに集中投下するか。この戦略的判断が、これからのメディア経営を左右する。