「道の駅かさま」を一躍全国区の観光スポットへと押し上げた最大の立役者が、敷地内に出店する笠間栗専門店「楽栗 La Kuri(らくり)」です。テレビ番組やSNSで幾度となく取り上げられ、週末になると開店前から数百人規模の列が形成される光景は、いまや笠間の風物詩ともなっています。
看板メニューである「楽栗filo(フィーロ)」は、注文を受けてから客の目の前で極細の生糸状にペーストを絞り出すライブ感が特徴です。一般的なモンブランに見られるような過剰な洋酒や香料、過度な生クリームによる甘み付けを極力削ぎ落とし、笠間栗本来の素朴で濃厚な甘みと香りを前面に押し出した仕立てが、スイーツ愛好家から高い支持を得ています。ひと口運んだ瞬間に広がる栗そのものの豊かな風味は、「並んででも食べる価値がある」と評される理由を雄弁に物語っています。
入手難易度を高めている要因の一つが、手作業による丁寧な製造工程と提供数の制限です。混雑日には混乱防止のため午前9時前後から整理券の配布が開始されますが、秋の収穫シーズンや連休中には配布開始直後に予定枚数が終了するケースも珍しくありません。プレミアムな味わいを確実に堪能したい場合は、施設全体の営業時間だけでなく、整理券の配布タイミングに合わせたスケジュール設計が不可欠です。