ダルビッシュ有投手のルーツを語る上で欠かせないのが、イラン人の父親と日本人の母親という国際色豊かな家庭環境です。中東と日本の文化が融合した家庭で育った生い立ちは、彼の柔軟な思考やグローバルな視野の土台となっています。
父親はイラン出身のファルサ・ダルビッシュセファット(Farsad Darvishsefat)氏です。ファルサ氏は若き日に母国イランでレスリング選手として活躍した後、アメリカ・フロリダ州のエッカード大学へ留学。そこで出会ったのが、同じく語学留学中だった日本人女性の郁代(いくよ)さんでした。アメリカの地で惹かれ合った二人は結婚を決意し、ファルサ氏の来日とともに日本での生活がスタートしました。
来日後の父親の職業は、実業家やペルシャ絨毯の輸入販売、アンティークギャラリーの運営など多岐にわたります。さらに、地域の少年サッカークラブや少年野球チームの運営・支援にも携わるなど、スポーツ振興にも深く情熱を注いできました。バイタリティあふれる父親の行動力と、家庭を温かく支え続けた母親の深い愛情が、ダルビッシュ投手の芯の強さを育んだ原点です。