館内に足を踏み入れて真っ先に目を奪われるのが、鮮やかなレモンイエローの車体が眩しい東京メトロ1000形電車だ。1927年の開業当時に上野〜浅草間を疾走した日本初の地下鉄車両であり、国の重要文化財にも指定されている歴史的遺産である。
当時の最先端技術が凝縮されたこの車両には、燃えない全金属製車体の採用や、間接照明による温かな室内空間など、妥協のないこだわりが詰まっている。復元された車内に立ち入ると、木目調の壁面や真鍮の質感が大正・昭和初期のクラシカルな空気をそのまま再現しており、一瞬でタイムスリップしたような感動を味わえる。