レモンの剪定で実がならない失敗を防ぐ時期と枝の切り方の全貌を詳しく解説してご紹介します。

レモンの剪定時期としてもっとも推奨されるのが2月下旬から3月中旬(寒冷地では3月下旬〜4月上旬)の春剪定です。これには植物生理学的な明確な理由が存在します。

柑橘類は常緑果樹であり、冬の間も葉に栄養を蓄えています。12月〜1月の厳冬期に剪定を行ってしまうと、傷口から寒風や霜が入り込み、枝枯れや凍害を引き起こすリスクが高まります。一方で、暖かくなり樹液が活発に巡り始める4月中旬以降に強い剪定を行うと、切り口から貴重な樹液と養分が流出し、木の体力を著しく消耗させてしまいます。

平均気温が徐々に上がり始める3月上旬は、休眠から目覚めて活動を開始する直前のベストタイミングです。この時期に剪定を行うことで、切断部の癒傷組織(カルス)が素早く形成され、4月から始まる旺盛な新梢(新芽)の伸張へスムーズにバトンを繋ぐことができます。