SNSを中心に「近所のデニーズが閉店してショック」という声を耳にすることが増えました。しかし、取材を進めると、この動きは単なる業績悪化による撤退ではなく、明確な事業構造改革(スクラップ&ビルド)の一環であることが浮かび上がってきます。
デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズは、老朽化した郊外ロードサイド型店舗の整理を進める一方で、駅前商業施設や高収益が見込める都市部への集中投資を進めています。原材料費やエネルギーコスト、人件費の高騰が続く中、従来型の薄利多売モデルから脱却し、1店舗あたりの収益性とブランド価値を高める戦略へと舵を切ったのです。
実際に、新装オープンする店舗では客席のプライベート感が向上し、インテリアも落ち着いたカフェ調に一新されています。自宅やオフィスの近くの店舗が閉店してしまった場合でも、近隣の主要ターミナル駅周辺に旗艦店クラスの高機能店舗が誕生しているケースが目立ちます。