加工アプリが進化しきった現在、逆に「加工しないこと」が最大のステータスになりつつある。顔が可愛い子のスマホフォルダを覗くと、他人が撮った不意打ちの写真や、ブレた動画が大量に保存されていることが多い。完璧にキメた自撮りよりも、旅先で爆笑している瞬間や、食べ物を口いっぱいに頬張っている写真の方が、彼女たちの魅力を何倍も引き出すからだ。
「盛る」という行為は、裏を返せば現状への不満やコンプレックスの現れでもある。すでに完成されたビジュアルを持つ彼女たちにとって、過度なフィルターはむしろノイズでしかない。他撮りの、少し画質の荒い写真の中にこそ、圧倒的な素材の良さが際立つという皮肉な現実がそこにはある。