アジア映画の最高峰として知られる台北金馬映画祭。そのマーケットや企画ピッチの場において、日本からの参加者の存在感は年々増すばかりだ。言葉の壁を越え、互いの脚本を批評し合い、資金調達のスキームを練り上げる光景は、もはや日常となっている。映画産業全体が内需依存から脱却し、グローバルスタンダードへと舵を切るなかで、台湾は日本にとって最も信頼できるパートナーとなった。
その架け橋として機能しているのが、日本台湾交流協会や東京・虎ノ門に拠点を置く台湾文化センターといった機関の粘り強い支援だ。助成金制度の拡充だけでなく、次世代クリエイター同士の交流ワークショップやインディペンデント作品の上映会を継続的に開催してきた。草の根の交流が地層のように積み重なり、強固なプラットフォームとして結実している。