「アサヒビール」のCMに出演すると他社のシェアが伸びる、「うまい棒」に触れると工場でボヤが起きる、「ディズニーシー」に行くと雨が降る――。報告された被害とされる事例を細かく精査すると、そのほとんどが日常的に発生し得る一般的な事象に過ぎないことが分かる。しかし、オカルト的な文脈で語られ始めると、あらゆる出来事が「呪い」の伏線として再解釈される。
人は文脈を与えられると、無関係な出来事の間に無理やり因果関係を見出してしまう脳の習性を持っている。これを心理学では「パターン認識の誤解」や「パレイドリア現象」と呼ぶ。科学的根拠は皆無であるにもかかわらず、人々が「オカルト的なストーリー」を欲した結果、ありふれた偶然の積み重ねが、強固な都市伝説へと昇華されていったのだ。