話題沸騰中の 東日本大震災の「赤い月」真相|地震前兆説と大気散乱の科学的検証について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

Q1:大地震の前に月が赤くなる現象は、本当に前兆ではないのですか?
A1:地震予知の科学において、月が赤くなる現象と地震発生の間に直接的な因果関係は一切確認されていません。月が赤く見えるのは、月が地平線近くにある場合や、空気中に塵・煙などのエアロゾルが多く漂っている場合に、波長の短い青い光が散乱されて赤い光だけが目に届く大気光学現象です。平時でも春霞や黄砂、森林火災、工場の煤煙などで頻繁に観測されます。

Q2:東日本大震災の夜、被災地で「満天の星」と「赤い月」の両方の証言があるのはなぜですか?
A2:観測した地域と視覚環境の差によるものです。大規模停電によって人工の光が消滅した東北の多くの被災地では、空気が澄んでいた場所を中心に驚くほど美しい満天の星が目撃されました。一方で、気仙沼や石巻などの激しい市街地火災・重油火災の風下、あるいは千葉県の製油所火災の近隣では、大気中に濃厚な煙が滞留したため、星は見えず、低空の月だけが赤黒く変色して見えました。それぞれの証言は矛盾せず、被災地の苛烈な現場環境を反映しています。

Q3:皆既月食の「ブラッドムーン」や「スーパームーン」の日に大地震が起きるというのは本当ですか?
A3:偶然の一致、または都市伝説に過ぎません。皆既月食で月が赤黒く見えるのは地球の大気を通過した太陽光が屈折して月に投影されるためであり、地球内部のプレート運動とは無関係です。またスーパームーン時の潮汐力については、断層にかかる応力をわずかに変化させるトリガー要因として学術研究は行われていますが、それ単独で大地震を引き起こす決定打にはならず、過去の統計データでも明確な相関性は立証されていません。