野球神社としての知名度が先行しがちですが、東松山の箭弓稲荷神社のご利益はスポーツだけに留まりません。境内の一角にある「穴関係(あなかんけい)神社」は、歌舞伎の名門・市川團十郎家と深い絆で結ばれています。
江戸時代、初代市川團十郎の時代から続く信仰の中で、七代目市川團十郎が芸道の上達と舞台の成功を祈願して石灯籠を奉納した歴史が残されています。この経緯から、箭弓稲荷神社は芸能上達の守護神としても広く信奉されており、現代でも俳優、声優、音楽家、アイドルなど表現の世界に生きる人々が技芸の飛躍を願って参拝しています。本殿に祀られる宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)による五穀豊穣や商売繁盛、家内安全の神徳も厚く、あらゆる人生の転機を支える万能の祈願所です。