頭頂部のつむじは、人間であれば誰にでも存在する毛流の中心点です。このつむじが2つ以上現れる現象について、客観的な統計データと遺伝の仕組みを整理します。
日本人の出現率はわずか約5〜7%の希少性
日本毛髪科学協会などの調査データによると、日本人の大多数はつむじが1つですが、複数持つ人も一定数存在します。その発生割合は以下の通りです。
統計上、つむじが2つある人は約15〜20人に1人の割合で存在します。学校の1クラス(約30〜35人)に1〜2人はいる計算となり、決して異常な状態ではなく、自然な身体的個性の範囲内です。
渦の向き(右巻き・左巻き)と遺伝の関与
つむじの渦には「右巻き(時計回り)」と「左巻き(反時計回り)」が存在し、日本人の分布は概ね半々です。つむじが2つある場合、以下の2パターンに分かれます。 1. 同方向回転:2つとも右巻き、あるいは2つとも左巻き。毛流れが一方向に流れやすいため比較的スタイリングが容易。 2. 逆方向回転(鏡像型):一方が右巻きで他方が左巻き。渦同士の間で毛髪が激しく衝突し、真ん中が跳ね上がったり深く割れたりしやすい。 この毛流の形成には優性遺伝や多因子遺伝が関係しているとされています。両親のどちらかにつむじが2つある場合、子どもにも同じ特徴が遺伝する確率が高まることが分かっています。母胎内で胎児の脳と頭蓋骨が急速に発達する妊娠中期(10〜16週頃)、皮膚組織の伸長に伴って毛包の傾きが生じることでつむじが形成されます。