ドライカレーの理解を難しくしている要因は、日本国内において「ドライカレー」と呼ばれる料理が主に3種類存在する点にあります。
- ひき肉ペースト型(三島丸ルーツ系):
ひき肉と香味野菜を炒め、水分を飛ばして濃厚に煮詰めたカレールーを白ご飯の上に載せるスタイル。卵黄や温泉卵をトッピングすることが多い。 - ピラフ・炒飯型(喫茶店・冷食系):
ご飯自体を具材とともにカレー粉やブイヨンで炒め合わせたもの。昭和の純喫茶や冷凍食品の普及によって全国的な定番となった。 - 生米炊き込み型(本格洋食系):
生米をバターで炒めた後、カレー風味のスープで炊き上げる伝統的なピラフ調理法。
ここでよく議論になるのが「ドライカレー・ピラフ・炒飯の違い」です。中華鍋で強火であおり、溶き卵とラードを使ってパラパラに仕上げるのが「カレー炒飯」であるのに対し、洋食仕立ての「ドライカレー(ピラフ型)」はバターやブイヨンをベースに具材の旨味を米に吸わせる点に調理法上の決定的な違いがあります。
「ひき肉のドライカレー」と「キーマカレー」が混同されるのは、上記1のペースト型ドライカレーが、インドの汁気の少ないキーマカレー(キーマ・マタールなど)と視覚的に酷似しているためです。