『はいすくーる落書』は、多根幹雄さんのノンフィクション体験記を原案とし、1989年1月期にTBS系列の金曜21時枠で第1シリーズが放送されました。物語の舞台は、偏差値が低く校内暴力や非行が日常茶飯事となっていた「緑山高校」。ここに赴任してきた新米英語教師・原田朝子(斉藤由貴)が、持ち前の真っ直ぐな情熱で問題児たちと心を通わせていく姿が描かれました。
本作がそれまでの学園ドラマと一線を画していたのは、説教臭さを排したリアルな若者の焦燥感と疾走感です。主題歌に起用されたTHE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」の爆発的なヒットも相まって、ドラマは社会現象化。1989年末にはスペシャル版が放映され、1990年7月期には舞台を「関東工業高校」へと移した続編『はいすくーる落書2』(主題歌は同じくブルーハーツの「情熱の薔薇」)が制作される大ヒットシリーズとなりました。
ドラマの相関図を見渡すと、職員室には校長役の伊東四朗さん、教頭役の小林亜星さん、同僚教師の所ジョージさんや小林稔侍さんといった重厚かつ個性豊かなベテラン俳優がずらりと並び、荒れ狂う教室の生徒たちを斉藤由貴さんが体当たりで受け止める構図が見事に機能していました。