ドールは何の会社?伊藤忠傘下の実態・年収や採用難易度を徹底解剖についての疑問解決ガイドをお届けします。

「ドールは米国発祥の外資系企業」というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、現在の日本における事業母体は極めて強固な商社ネットワークと直結しています。2013年、伊藤忠商事が米ドール・フード・カンパニーからアジアの生鮮青果事業とグローバル加工食品事業を約1,350億円で買収し、事業会社「ドール・インターナショナル・ホールディングス」を設立しました。日本国内での生鮮流通を担う株式会社ドールは、この強力なサプライチェーンの中核に位置づけられています。

東京都中央区日本橋箱崎町に本社所在地を置く同社は、フィリピンなどの自社管理農園で生産されたバナナやパイナップルをはじめ、アボカド、パパイヤ、ブロッコリーなどの生鮮野菜・果実の輸入・追熟加工・卸売を主軸としています。単なる商社機能にとどまらず、全国各地に専用の熟成加工施設(バナナ加工場)を配備し、消費者の手元に届くタイミングで最も糖度と食感がベストになる温度・ガス制御システムを自社運用している点が最大の強みです。

売上高や業績基盤においても、伊藤忠商事の食料カンパニーとのシナジーを活かし、コンビニエンスストアや主要スーパーマーケットへの流通網をほぼ完全に網羅しています。近年ではフードロス削減を目的とした「もったいないバナナ」プロジェクトなど、SDGsを組み込んだエシカル消費戦略でも業界の先頭を走っています。