ハリウッドにおける知性派の筆頭格といえば、ナタリー・ポートマンをおいて他にいない。アカデミー賞主演女優賞に輝いた彼女は、幼少期から子役として第一線で活躍しながら、名門ハーバード大学で心理学の学位を取得した異例の経歴を持つ。公表されている知能指数(IQ)は140台と極めて高く、6カ国語を操るマルチリンガルとしても名高い。
彼女の凄みは、そのアカデミックな知性を芝居の生々しい感情表現へと直結させる点にある。役柄の深層心理を学術的アプローチで解体し、カメラの前で血肉化する。知性とは冷徹な計算ではなく、感情の機微を極限まで精緻に描き出すためのレンズであることを、彼女のキャリアは見事に証明している。