住宅設備点検や家電配送設置の現場において、点検員が最も頻繁に遭遇するのが「アース線が繋がっているように見えて、実は機能していない」という仮設状態の放置である。
SNSやコミュニティサイトに投稿された実体験を調査すると、以下のような失敗事例が浮き彫りになっている。
- 「引越し時に届かなかったため針金で延長していたが、洗濯機を触るとピリピリと微弱な電流を感じて慌てて業者を呼んだ」(30代男性・賃貸マンション)
- 「以前の住人が残していった延長アース線のビニールテープを剥がしたら、銅線が緑青(サビ)で真っ黒に腐食して千切れていた」(40代女性・戸建て)
- 「電子レンジのレンジ台買い替え時にアース線が引っ張られ、壁側の端子根元から芯線がちぎれて抜け落ちていた」(20代女性・一人暮らし)
電気保安関係者の指摘によると、アース線は普段電気が流れていないため、接続不良や断線が起きていても家電製品自体は何食わぬ顔で正常動作してしまう。この「故障に気付けないステルス性」こそが、アース線トラブルの最も危険な側面である。