エヴァ同人誌の歴史を語る上で、避けて通れない金字塔が存在します。サークル「スタジオきみんど」(きみまる氏)が発表した全年齢・成人向けを含む連作シリーズ『RE-TAKE(リテイク)』です。旧劇場版『Air/まごころを、君に』のラストシーン以降を起点とし、シンジが時間をループしながらアスカを救うために苦闘する重厚な物語は、同人界隈のみならず商業関係者の間でも大きな話題を呼びました。
綿密なプロット構成、原作アニメのカット割りを徹底研究した圧倒的な画力、そして「アスカエンド」としての完成度の高さから、「公式のアナザーストーリーとして通用するクオリティ」と絶賛されました。現在では新規の印刷・頒布は行われていないものの、駿河屋や専門古書店の通販市場においてプレミア価格で取引されるなど、アーカイブ資料としての価値を維持し続けています。規約改定以前に生み出された名作として、後続のクリエイターに与えた影響は計り知れません。