今でこそ世界中のフットボールファンから畏敬の念を集めるファン・ダイクですが、プロ選手としてのスタートは決してエリート街道ではありませんでした。オランダの小都市ブレダで生まれ育った少年時代、地元クラブのヴィレムIIの下部組織に所属しながら、家計を助けるために地元のレストラン「オンクル・ジャン」の厨房で時給数ユーロの皿洗いアルバイトをしていました。
当時の厨房の店長からは「サッカー選手になれる保証はないのだから、ここでしっかり皿洗いを続けて料理の腕を磨け」と忠告されていたほどです。ユース時代は身体の成長痛や急激な身長の伸びに筋肉が追いつかず、放出の危機にも瀕していました。
そんな過酷な日々を支え続けたのが、現在の妻であるリケ・ノーデハット(Rike Nooitgedagt)さんです。幼なじみのような間柄だった2人は10代の頃から交際をスタート。2013年にファン・ダイクがスコットランドの名門セルティックへ移籍を決断した際、リケさんは自身が築いていたファッション業界のマネージャー職を辞し、彼を支えるために異国の地へと同行しました。
現在、2人の間には愛娘のナイラちゃんをはじめとする子どもたちが誕生し、非常に温かい家庭を築いています。ファン・ダイクの腕や手首には、妻と子どもたちの名前や生年月日を模したローマ数字のタトゥーも刻まれており、試合後に家族とハグを交わす姿は彼の原動力が家族にあることを雄弁に物語っています。