芳根京子の原点『ラスト・シンデレラ』役柄と知られざるデビュー秘話にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

2013年4月期にフジテレビ系列で放送された『ラスト・シンデレラ』は、アラフォー女性の本音とリアルな恋愛模様を赤裸々に描き、最高視聴率17.8%を記録した平成を代表する大ヒットドラマです。本作で芳根京子が演じたのは、大塚寧々演じる専業主婦・武内美樹と、遠藤章造演じる夫・武内公平の長女である武内咲(たけうち さき)役でした。

武内家は、一見すると裕福で幸せな家庭に見えながらも、姑との同居ストレスや夫婦間のレス問題、夫の浮気疑惑など、現代の家族が抱える複雑な亀裂を抱えた家庭として描かれていました。芳根京子演じる咲は、多感な時期特有の繊細さを持ち、両親の不穏な空気や家庭内の異変を敏感に察知する中学生という、極めて心理描写の難しいポジションを担っていました。

彼女の出演シーンは、主に武内家の食卓やリビングにおける家族の日常パートを中心に展開されます。第1話の初登場をはじめ、第3話、第4話、第6話、第7話、そして家族の再生が描かれるクライマックスの第11話(最終回)など、全11話中複数話にわたってレギュラー出演を果たしました。セリフの数自体は主要キャストに比べれば限定的であったものの、両親の会話を見つめる視線や、不穏な空気を察したときのリアルな表情変化は、すでに非凡な表現力を覗かせていました。