過酷な逆境の中で育てられた二人の子どもは、母の背中から自立の尊さを学び、それぞれ独自の道を力強く切り拓いている。
長女は早くから国際的な視野を持ち、単身でアメリカの大学へ進学した。母に過剰な依存をすることなく、自らの語学力と知性を磨き上げた彼女は、卒業後も海外ビジネスやクリエイティブ関連のフィールドでキャリアを積み、現在は自立した女性として家庭を築いている。風吹ジュン自身もすでに「おばあちゃん」の顔を持っており、孫との対面や交流が何よりの生きがいになっているという。
一方の長男もまた、父親譲りの鋭い感性と母親譲りの実直さを受け継ぎ、クリエイティブや音響、デザインに関わる専門的な領域で独自の才能を発揮している。母の七光りに頼ることなく、一人の表現者・技術者として現場で汗を流す息子の姿勢に、風吹ジュンは深い敬意と信頼を寄せている。親子の距離感は、依存ではなく、互いのプロフェッショナリズムを認め合う大人のそれへと成熟した。