モーグリが初めてゲーム画面に登場したのは、1990年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーIII』でした。このデビュー作でのモーグリは、物語終盤に登場する重要人物「大魔道士ドーガ」の館を守る親衛隊(護衛)としての役割を担っており、後の作品で見られるような「マスコット的な癒やし枠」とは少し毛色が異なるシリアスな役回りでした。
その後、『FF4』の開発中アイデアを経て、『FF5』では主人公バッツたちを森の奥深くのモーグリの村へと導くキーパーソンとして定着。そして、モーグリの歴史における最大の転換点となったのが、1994年発売の『ファイナルファンタジーVI』です。
『FF6』では、歴代で初めて名前を持つモーグリ「モグ」がメインパーティのプレイアブルキャラクターとして正式加入を果たしました。モグの固有コマンドである「おどり(踊り)」は、戦闘フィールドの地形(平地、水辺、森林、雪原など)を記憶して舞うことで、地形特有の属性全体攻撃や回復効果をノーコストで発動させるという極めて強力な性能を誇りました。この『FF6』での大活躍によって、モーグリはシリーズの単なる背景キャラから、プレイヤーの記憶に深く刻まれる看板キャラクターへと昇格したのです。