タレント側にとっても、このマラソンはかつてのような「おいしい仕事」ではなくなりつつある。数ヶ月前から私生活を犠牲にしてトレーニングに励み、本番では熱中症や関節の怪我のリスクと隣り合わせで走る。それだけの対価として数千万円を得たとしても、割に合わないという声が漏れ聞こえる。
さらに恐ろしいのは、放送後のバッシングリスクだ。「ギャラをもらって走っているくせに感動を売るな」という批判の矢面に立たされるのは、番組制作陣ではなく、常にカメラの前に立つランナー自身である。好感度を上げるために走った結果、かえってイメージを損なうという皮肉な結果も珍しくない。