「府中試験場が地元にあるなら、公認校に30万円も払わずに一発試験(ダイレクト受験)を受けた方が安上がりではないか」という疑問を抱く人は少なくありません。警視庁が公表する運転免許統計および現場の受験データによると、府中運転免許試験場における普通車仮免・本免の一発技能試験の合格率は、例年わずか10%〜15%前後という極めて過酷な水準で推移しています。
試験場で審査を行うのは警察官(運転免許試験官)であり、安全確認の首振りの角度、合図を出すタイミング(交差点の30m手前、進路変更の3秒前)、巻き込み確認の正確性、ポンピングブレーキの使い方など、道路交通法基準をミリ単位で厳格に判定されます。ほんのわずかな確認漏れや速度超過、ふらつきで即座に「試験中止」が告げられるシビアな環境です。
一発試験に挑む初心者が陥りがちなのが「試験場周辺の練習コース代や民間の非公認練習所代で結局15万〜20万円以上を費やし、平日昼間に何度も試験場へ通った挙句、5回以上不合格になって精神的に消耗し、最終的に公認校へ入り直す」という負のループです。過去に免許を所持していた「うっかり失効者」や取消処分後の再取得者を除き、完全な初心者が一発試験を選択することは、費用面・時間対効果(タイパ)の双方においてリスクが極めて高いと結論づけられます。